Dec 07, 2008
フロアコーティング様々。
フロアコーティングとは読んで字のように"底"(底)"コーティング"(何かを覆う)技術です。汚染を防ぐためなどに使用される技術で、用途地域によって様々な技術が使われています。たとえば、汚れや臭いの気になる方にオススメの"無光触媒コーティング"と防水力を重視した"シアン化合物コーティング"など様々な種類のフロアコーティングが存在していますが、場所と場合によっては、販売代理店と相談し、一緒に使用することが重要になるでしょう。フロアコーティングと床の表面に特殊な塗装を施すことにより、床のツヤを維持し、傷が難しくなるなどの効果があり、床のお手入れ手間を省くことができます。フロアコーティングと表面に艶が出てとても心配している人もいるかもしれないが、艶を抑えたタイプの塗料もあるので安心です。
「これは“ケンメリ”。アラカン(還暦前後)なら『オレ乗ったよなあ、良いクルマだったよな』と言うでしょうし、アラフィフ(50歳前後)なら『知ってる』。でも、アラカンの息子や娘たち、アラサー(30歳前後)にとっては、ケンメリなんて太平洋戦争くらいの感覚でしょう」
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※ケンメリ……日産の4代目スカイライン。ハードトップ仕様がウケた。
『クルマでわかる!日本の現代史』の共著者の1人、志村昌彦さんは帯を指しながら話す。
「1971年ごろ、平山みき※が『真夏の出来事』でクルマに乗って夏の海をデートしたと歌うんですが、歌謡曲でドライブデートが歌われた最初のヒット曲です」
※平山みき……1971年のレコード『真夏の出来事』は50万枚セールスの大ヒット。今も歌声はご健在だ。
ユーミン※の『中央フリーウェイ』は何年でした?
※ユーミン……言わずと知れた松任谷由実。でも、中央自動車道はフリー(タダ)じゃない。
「1976年なので、ちょっと後なんですね。1972年に『ケンとメリーのスカイライン』(日産の広告キャンペーン)がCMソングとともに大ヒット。1973年にはセリカリフトバックが登場して、華やかなスペシャルティカー時代が到来しました。みんなパンタロン※のジーンズを履いてました」
※パンタロン……ベルボトムのこと、まさに死語である。「ラッパズボン」と言うと、もっと死語になる(笑)。
みんなと言うのも大げさかと。
「いえいえ郷さん、1970年前後の紅白歌合戦を観ると、紅組の3人に1人がパンタロンを履いているんですよ」
へえ!
「1968年、子どもが好きなご飯の第1位にハンバーグライスが登場するんです。NHKの『きょうの料理』がステーキを取り上げると、視聴者から『庶民が食べられないようなものを取り上げるなんてけしからん』とお叱りの電話が来たので、村上信夫シェフに作ってもらった。それがヒットして、トップの座がそれまでの卵焼きからハンバーグに移ったんです。巨人・大鵬・卵焼きの時代の終わりとも言えます」
……1968年のページを開くと、スラントノーズ※が個性的なコロナ・マークIIの発売、アニメ『巨人の星』の開始、ボンカレーの発売、そして紅白歌合戦での3分の1がパンタロンの話が載っている。クルマの本のお話を聞きに来たはずなのに、のっけから脱線しまくり。
※スラントノーズ……フロントグリル下部のボディ先端が、前方に突き出している形状のこと。
「それでいいんです。この本は“語る本”なんです。時折ページを閉じて、語るために読んでもらいたいですね」と志村さん。
『クルマでわかる!日本の現代史』は1945年の終戦の年から2010年までのクルマの歴史を、1年ごとに丹念にたどりながら、その年の出来事や流行も一望できる便利な年代記となっている。クルマが文化を作り、文化がクルマを追いかけた時代が生き生きと網羅されている。
アラサーの読者のためにいくつか脚注を付けておいた。ちなみに、脚注付き小説といえば、田中康夫著『なんとなくクリスタル』は1980年登場、意外に新しいのだ(「?なのだ」の元祖『天才バカボン』は1967年から。念のため)。
●クルマにまつわるエトセトラ
一読して、私は1950年代の歴史が面白かった。1960年代や1970年代はしばしば語られるが、1950年代は朝鮮戦争特需でひとくくりされてしまうからだろうか、新鮮だった。3輪の2ドアセダン「ダイハツBEE」(1951年)の流線型は美しい。運転免許取得者の激増に応えた鮫洲の試験場開設は1952年。
全日本自動車ショウ(後の東京モーターショー)は1954年に日比谷公園で始まり、54万人も集客。翌年(1955年)は78万人と大きく増やしたが、一方、直近の2009年はたったの61万人。自動車への熱の違い今昔を感じさせる。
エンタメ作品に登場する自動車会社にもツッコむ。加山雄三主演の映画『若大将シリーズ』の社会人編『フレッシュマン若大将』(1969年)で、主人公が就職するのは日東自動車。マンガ『巨人の星』(1966?1971年)の準主人公、花形満は花形モーターズ、伴宙太は伴自動車工業の御曹司。自動車会社の御曹司が“花形”の時代だった。
「プリンスやセンチュリーなど御料車(皇族の乗るクルマ)のことも書いたのですが、“天皇陛下のインテグラ”をご存じですか?」と志村さん。
2008年のテレビ番組では、美智子さまを連れて吹上御所からテニスコートまで運転する天皇をとらえていた。クルマは平成3年(1991年)型のホンダ・インテグラ。実に安全運転だった(当たり前か)。
20年モノの4ドアセダンを愛用されているわけだが、実は天皇陛下は相当のクルマ好きと言われる。だが、なぜインテグラなのか? 単にモノを大切にしているだけでないだろう。『クルマでわかる!日本の現代史』で1991年をひも解くと、「本田宗一郎氏が死去した年」とある。陛下なりの本田氏へのオマージュなのだろうか。
それにしてもきっと高速を飛ばしたいだろうな。もしそうなら、叶えさせてあげたい。
●飾りじゃないのよ表紙は
さて、『クルマでわかる!日本の現代史』には3人の著者がいる。クルママニアの大貫直次郎さんがまず草稿を書き上げ(900ページくらいあった)、光文社の坂口貞雄さんがエピソードごとに一般人視点(CMが思い出せるかどうか)で掲載のマルバツを付けた。そして、フリーエディターでパトカー好きの志村さんが2人のブリッジ役となった。
読者第1号は坂口さん夫人。刷り上がった本を手にした夫人は言った。
「これなら私も読みたい」
これまで坂口さんが持ち帰るビジネス書は1冊も手にしたことがなかった。しかし、『クルマでわかる!日本の現代史』は本のデザインから異なっていた。帯でクルマへの憧憬を喚起、カバーでは歴史を感じさせる言葉を満載させ、本の表裏にはホンダNSXのカットモデル画像を入れるなどマニア心が詰まっている。“文化史”を意識して作った狙いが当たったことに、3人の著者は「やったね」と言い合った。
自動車本といえば、起業者主体の会社物語か『間違いだらけのクルマ選び』(徳大寺有恒著、1976?2006年まで毎年刊行)に代表されるバイヤーズガイドばかり。
だが、『クルマでわかる!日本の現代史』にはアラカンにとっては語れる自分史、アラサーにとっては新鮮な現代史が詰まっている。なぜ昭和のクルマは語れるのに、平成のクルマは語れないのか、そんなことも想像しながら読んでほしい。【郷好文,Business Media 誠】
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